▼これまでの特別展・企画展

企画展「妖怪探訪 ―“もののけ“の不思議な世界―」

    7月21日〜8月28日 (会期中無休)

 

江戸時代から現代に至るまで、妖怪や異界が文学・絵画などでどのように表現されてきたのかを見ていきます。妖怪が日本文化に与えた影響がいかなるものだったのかおわかりいただけるはずです。妖怪の世界をご堪能ください。 

 

 

企画展「絵画に見る芭蕉の世界 ―漂泊の詩人の旅と俳諧―」

《「おくのほそ道」の旅へ》坂田 燦 作 2014、《天華岩景》高橋源吉 画 1911 
    6月15日〜7月17日 (会期中無休)
 江戸時代の松尾芭蕉の旅や俳諧は、後世に様々な作者の創作意欲をかきたて、
 絵画などで表現されてきました。今回の展覧会では、芭蕉の句や「奥の細道」
 などを題材に描かれた作品を展示します。これにより芭蕉が目にした景観や旅情
 を追体験し、芭蕉の旅に思いを馳せると共に、イメージ豊かな芭蕉の俳諧をご堪
 能いただければ幸いです。

 

 

 



 

 

企画展「芭蕉と門人たち」

《去来宛芭蕉書簡等貼交幅》松尾芭蕉、他 筆 
    4月14日〜6月12日 (休館日:5月31日)
 江戸時代の初期、芭蕉は俳諧宗匠として登場して間もなく、江戸
俳壇に新風をもたらし、当時の俳諧に大きな影響を与えました。更に
芭蕉は、言語遊戯であった俳諧を芸術の域までに高めることに成功し
ました。
 本展では、芭蕉の俳諧を紹介すると共に、芭蕉に影響を与えた北村
季吟などの俳諧の先達や友人の素堂など、芭蕉周辺の人々も紹介しま
す。また、その門下で切磋琢磨した蕉門≠フ人たちの作品や手紙を
紹介することにより、芭蕉が活躍した頃の江戸俳諧の魅力とその影響
を探ります。

  
 〈 主な展示資料 〉
 市文化財《「はるもやゝ」発句画賛》松尾芭蕉 賛、森川許六 筆
 《去来宛芭蕉書簡等貼交幅》松尾芭蕉、他 筆
 《「早苗月」発句懐紙》三上角上 筆 
 《田子の浦図》森川許六 筆
   

 

 



企画展「お雛さまの美― 山形に伝わる《桃の節句》の彩り ―

  令和5年2月10日(金)〜4月10日(月) 〔会期中無休〕
 三月三日の節句に雛人形を飾る風習は江戸時代に生じ、その伝統は今日まで続いております。
その雛人形は、時代と共に豪華な装いや写実的な表現が加わり、その意匠も変化してゆきます。
山形の雛人形は、日本海海運と最上川舟運を活用した紅花交易によって繁栄した豪商によって
京や江戸よりもたらされた華やかな文化の一つでした。
 本展では、山形の旧家に伝わる雛人形や桃の節句の飾りと共に、日本の伝統的文化である桃
の節句の歴史と美を紹介します。貴重な歴史ある作品を鑑賞できる機会としていただけました
ら幸いです。


正岡子規没後120年記念

企画展「子規からの近現代俳句」

令和4年11月26日(土)〜令和5年2月6日(月)                    
〔会期中の休館日:12月以降の水曜日、12月29日〜1月4日〕           
 正岡子規は、江戸俳諧に対し、句作における写生≠ニいう客観的表現
に達し、これにより日本派の俳句革新運動が興ることとなります。子規の
活動は俳文学に新たな息吹きを与え、今日まで続く近現代俳句の基礎をつ
くり上げることとなります。本展は、正岡子規や、俳句革新運動の一翼を
担った高浜虚子、河東碧梧桐をはじめ、近代俳句勃興期における有名俳人
や現代俳句の魅力を紹介します。


特別展「江戸絵画の美― 絵師から文人・画人まで、その趣向と魅力 ―

  令和4年10月7日(金)〜11月23日(水・祝) 〔会期中無休〕
 江戸時代、絵画の世界では、室町時代より勢威を誇っていた狩野派が、
武断政治から文治政治へと変わってゆく時代の流れを受けて、従来の絢爛
な桃山絵画様式から、清雅で淡泊な江戸狩野様式に変化していきます。
一方、他の絵師たちの中には、自由な表現方法を取り入れ、新たな感覚で
描いた作品が見られるようになります。また、絵師以外の人が絵を描くこ
とも多くなり、学者などによる文人画といわれる分野の絵も多く描かれま
す。俳人松尾芭蕉も狩野派に学んだ絵師と交遊しつつ画技を習い、味わい
のある絵画作品を残しています。
 本展では、江戸時代の絵師・文人・俳人などの手になる様々な絵画を紹
介します。これらの作品を通して、江戸絵画の美とその魅力に触れていた
だければ幸いです。


企画展「今昔 妖怪・もののけ展 ―異界探訪 鬼退治伝説から呪術師まで―

  令和4年7月23日(土)〜8月30日(火) 〔会期中無休〕
 妖怪は古来より様々な文学作品、美術作品に取り上げられ、松尾芭蕉も紀行文
『おくのほそ道』の中で、妖怪九尾の狐≠フ殺生石についてふれ ています。
本展では、江戸初期から現代に至るまでの妖怪画や造形作品を 展示し、妖怪が
日本文化の中でどのように語り継がれ、表現されてきたの か探ります。


特別展「坂田燦の「おくのほそ道」版画展」


  令和4年6月3日(金)〜7月19日(火) 〔会期中の休館日:6月8日(水)〕
 版画家の坂田燦氏は1990年(平成2)から2020年まで30年かけて
「おくのほそ道」版画63点を制作してきました。昨年、坂田燦氏から、
それら版画63点が山寺芭蕉記念館にご寄贈いただきました。この度の
展覧会はその寄贈記念として開催いたします。この坂田燦氏の連作版
画は、山形市山寺を出発地点として制作が始まったもので、坂田氏も
ご自身の「おくのほそ道」の原点は山寺だとおっしゃっています。以
降、坂田氏は「おくのほそ道 ひとり旅」を続け、芭蕉の俳句を白と
黒の木版画で表現することに尽力されてこられました。
 329年前に芭蕉が見た情景と心情をイメージ化した版画によって、
芭蕉の「おくのほそ道」の旅を追体験すると共に、版画表現の魅力を
ご鑑賞ください。



2022:山寺芭蕉記念館

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(C)山寺芭蕉記念館