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第29回 山寺芭蕉記念館 文化セミナー 東北歴史探訪

第29回 山寺芭蕉記念館 文化セミナー 
  東北歴史探訪
    ― 「みちのく」の文化、その歴史と深層 ―    


   10月29日? 義経の旅、芭蕉の旅 
           山本陽史氏(山形大学学術研究院教授・東京大学生産技術研究所リサーチ・フェロー) 
       
   11月6日? 『おくのほそ道』にみられる芭蕉の自然観 
              蟹澤聰史氏(東北大学名誉教授)

   11月12日? 立石寺開創の頃
              山口博之 氏(東北学院大学東北文化研究所客員)

■時  間 午後2時から3時30分まで(共に受付は午後1時から)
■会 場 山寺芭蕉記念館 研修室1
■受 講 料 各回500円
■受講定員 各日50人(先着順で定員になり次第、締め切りますので、
     お早めにお申し込みください。)
■申し込み 山寺芭蕉記念館まで
       電話(023-695-2221)またはFAX(023-695-2552)で
       「氏名、電話番号、参加日」をお知らせください。申込受付は開催日の前日まで。当日申込不可。
 ※新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては中止になる場合があります。

  主催 山寺芭蕉記念館指定管理者 公益財団法人山形市文化振興事業団  
  協力 山寺観光協会

山寺芭蕉記念館 〒999-3301 山形市大字山寺字南院4223番地 TEL023−695−2221
   【ホームページ】http://yamadera-basho.jp 【携帯サイト】http://yamadera-basho.jp/m/

10月29日(土)
義経の旅、芭蕉の旅  山本陽史 YAMAMOTO Harufumi
◇奥の細道の旅は源平の戦にまつわる人々の足跡を訪ねる目的もありました。芭蕉が旅した元禄二年(1689)は義経が平泉で滅ぼされてから満五百年の節目の年でした。みちのくには義経伝説が多数残されています。旅人芭蕉の目に義経の面影がどう見えたたか検討します。
【講師のプロフィール】
  1959年、和歌山県生まれ。東京大学大学院で近世日本文学を専攻。現在、山形大学教授(エンロールメント・マネジメント部主担当)。東京大学生産技術研究所リサーチ・フェロー、山寺芭蕉記念館運営懇談会委員、日本世間学会代表幹事、日本トランペット協会副会長、眺海の森音楽祭実行委員。イタリア・ボローニャ市と交流する市民の会「チェントロ・ポルティコ」顧問。ボローニャで俳句ワークショップ等を開催。2005年山形県松山町(現酒田市)文化功労表彰、2014年山形市市政功労表彰(教育・文化等)。
 著書に『なせば成る!』『江戸見立本の研究』(共に共著)『東北から見える日本』。論文に「東日本大震災と世間」。映像作品(脚本)に『奥の細道 百代の過客』『階は長にして』(出羽三山開山1400年記念番組)など。山形新聞連載「やまがた再発見」寄稿者。2017年酒田市立松山小学校校歌を作詞。山形コミュニティ新聞に「判官びいきの系譜」を連載中。

 11月6日(日)
『おくのほそ道』にみられる芭蕉の自然観  蟹澤聰史 KANISAWA Satoshi
◇『おくのほそ道』を地質学の目から見る。冒頭の「月日は百代の過客にして行きかふ年も又旅人也」は芭蕉の自然観・哲学が端的に凝縮されている。その背景には、中緯度地方に位置する日本列島、沈み込み帯で火山や地震が多く、四季折々の変化に恵まれた立地条件が大きく働いている。
【講師のプロフィール】
 1936年、長野県生まれ。東北大学大学院理学研究科地学専攻博士課程修了。理学博士。東北大学教養部、大学院理学研究科、山形大学理学部で地質学、とくに岩石学・地球化学の研究、教育に携わる。東北大学名誉教授。日本鉱物科学会ならびに日本地質学会名誉会員。2013年度渡辺萬次郎賞受賞。東北大学退官後は文学と地質学などとの橋渡しに興味を持って、『文学を旅する地質学』(古今書院2007)、『石と人間の歴史』(中公新書2010)、『おくのほそ道を科学する』(河北新報出版2012、ならびに22世紀アート電子出版 2019)などを著した。

11月12日(土)
立石寺開創の頃   山口博之 YAMAGUCHI Hiroyuki
◇天台宗の著名な霊場寺院山寺立石寺の開創のころについて説明したい。立石寺の開創は慈覚大師円仁の伝説に彩られているが、直接史料は少ない。講話では先に出版した『山寺立石寺』の内容をもとに、立石寺開創のころの様相を読み解いてみたい。
【講師のプロフィール】
 1956年、山形県生まれ。山形大学卒業。東北大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。2017年山形県立博物館退職後、米沢女子短期大学と東北芸術工科大学非常勤講師。2017年〜2018年中国社会科学院客座研究員として中国北京市に滞在。専門は陶磁考古学。単著は『中世奥羽の墓と霊場』(高志書院 2017)、『山寺立石寺 霊場の歴史と信仰』(吉川弘文館 2021)。共著・論文多数。立石寺に関係する論文は「中世前期東北の霊場と信仰」『鎌倉幕府と東北』(吉川弘文館 2015)、「山寺立石寺の慈覚大師像:御首像と金棺」『本郷』154号(吉川弘文館 2021)、「山寺立石寺と藻が海伝説」『西村山地域史の研究』第39号(2021)、「寺社と古道」『奥大道』(高志書院 2021)、「最北の江戸系宝篋印塔―立石寺の鳥居忠政供養塔―」『ニュースレターひびき』vol17(石造物研究会 2021)。

2022.10.30:[講座]

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