黄石公図
山形市指定有形文化財 黄石公図 1幅
与謝蕪村(よさ ぶそん) 筆 江戸期(18世紀)
潁原退蔵・尾形仂コレクション・本館蔵
江戸期の画家で俳人の与謝蕪村が描いた中国秦時代の隠士黄石公(こうせきこう)。黄石公は、漢(206 B.C.〜220A.D.)を創始した三傑の一人張良(ちょうりょう)に太公望(たいこうぼう)の兵法書を授けたと伝えられる人物。太公望は紀元前11世紀頃の中国周王朝(1050 B.C.頃〜256 B.C.)の名将呂尚(りょ しょう)のこと。
蕪村は享保(きょうほう)元年(1716)生れ。22歳の時、俳人巴人(はじん)に入門する。55歳の時に巴人の夜半亭(やはんてい)を継ぎ俳諧宗匠となる。一方、絵画の分野では同時代の画家池大雅(いけのたいが)と共に日本南画の大成者として評価されている。天明3年(1783)没。
2024.03.02:[収蔵品案内]