About the Museum
Museum Overview


俳人松尾芭蕉は元禄二年(1689)『おくのほそ道』行脚の途上、出羽国山寺を訪れ、名句「閑さや岩にしみ入蝉の声」を詠みました。その芭蕉の名を冠する当記念館は、平成元年に芭蕉『おくのほそ道』行脚三百年を記念して、山形市市制施行百周年の記念事業によって建設されました。
展示室は外観が蔵造り、室内が和風の空間として設計、松尾芭蕉の遺墨や『おくのほそ道』関連資料、蕉門の墨蹟などを中心に展示しております。また、茶室としての機能も備えた研修室は京都の北山杉を主な材料とした数寄屋造りで、格調高い純和風造りです。
当記念館の敷地は宝珠山立石寺を一望できる高台に位置し、季節ごとに美しい魅力を見せる山寺を借景としています。春は桜と新緑、夏の緑深い木々、秋の紅葉、冬の水墨画を彷彿とさせる雪景色。自然と調和した山寺芭蕉記念館で芭蕉の偉業と歩みを振り返るひと時をお過ごしください。
Collection

2026年01月17日
去来宛芭蕉書簡等貼交幅
去来宛芭蕉書簡等貼交幅 一幅 紙本墨書 松尾芭蕉、他 筆 元禄四年(1691)〔芭蕉書簡は右上〕 〔解 説〕芭蕉が門人去きょら い 来にあてた書簡、蕉門の重鎮森川許六の「甲路記」、蕉門俳人や芭蕉にゆかりの俳人の発句二十二句の色紙・短冊が貼り交ぜられた一軸である。去来の門流に伝来したものと考えられている。...more

2026年01月17日
「ちりうせぬ」句文懐紙
「ちりうせぬ」句文懐紙 一幅 紙本墨書 松尾芭蕉 筆 元禄二年(1689)〔句〕本館蔵〔解読〕印(不耐 ) むさし野は桜のうちに うかれいでゝ白かはの 関はさなへにこえ、たけ くまの松はあやめふく 比になむなりぬちりうせぬ松は二木を 三月ごし 芭蕉庵桃青 (芭蕉・桃青) 〔解説〕 元禄二年、奥州武隈の松での吟。『おくのほそ道』には「桜より松は二木を三月越シ」...more

2026年01月17日
「松かざり」発句短冊
「松かざり」発句短冊 一幅 杉風 筆 江戸時代中期 山寺芭蕉記念館蔵 Matsu Kazari (Pine Decoration), haiku poem on tanzaku papeSugiyama Sampu17th–18th centuryInk on paper37.0×6.0 cm 松かざりはや花鳥をいそぐなる 杉風 [解説]正月の松かざりに、も...more

2025年12月08日
「馬に寝て」句文懐紙
「馬に寝て」句文懐紙 一幅 松尾芭蕉 筆 貞享元~四年(1684~87)〔推〕 山寺芭蕉記念館蔵 (附芭蕉翁図 月僊 筆) ばせを (馬) □に寝て残夢 月とをし ちやのけぶり 〔解説〕 句文は芭蕉が貞享元年(1684)8月『野ざらし紀行』の旅の途次、東海道の小夜の中山に至った時の感懐を述べたもの。「馬に寝て」の句文は芭蕉自身好んだらしく、いくつかの真蹟が伝...more

2025年12月08日
「おもだかの」発句自画賛
「おもだかの」発句自画賛 一幅 与謝蕪村 筆 宝暦八~明和初年(1758~66) 山寺芭蕉記念館蔵 文月八日おもだかの橋は 引ずや銀河 蕪村(花押) 〔解 説〕 蕪村の宝暦から明和初年の筆跡の特徴がよく表れている作品。沢瀉(おもだか)は水田に生える多年草。池辺の沢瀉の影が、昨夜の七夕には水面に映える天の川に渡す橋かと思えたが、八日の今日も昨夜の名残りを偲ばせ...more


2024年03月01日
「いざ出む」 句文懐紙
「いざ出む」句文懐紙 一幅 松尾芭蕉 筆 貞享4年(1687) 山寺芭蕉記念館蔵 いざ出む 雪見にころぶ 処まで この書き物は「懐紙」という形です。 1687年の12月初め、芭蕉が江戸から西への旅の途中、名古屋の人家を訪ねてご馳走を頂きました。お酒も飲んで気分もよくなって来たころ雪が降りだし、かなり積もってきました。そこで「外に出て雪見(雪を賞美する催し)を...more



2023年08月31日
「はるもやゝ」発句画賛
山形市指定有形文化財 「はるもやゝ」発句画賛 一幅 森川許六 画・松尾芭蕉 筆 元禄6年(1693) 句は「はるもやゝけしきとゝのふ月と梅」。芭蕉が句を、門人の森川許六が絵を描いた合作。許六は21歳から55歳まで彦根藩士として勤めました。狩野派で画技を学び、絵師としても活躍しています。芭蕉に対面して入門したのは37歳のときです。 Haru mo ya ya ...more

2023年04月22日
「世にふるも」句文懐紙
山形市指定有形文化財「世にふるも」句文懐紙 松尾芭蕉 筆 句:「世にふるも更に宗祇のやどりかな 芭蕉」 この世に生きるという事は、宗祇法師が「時雨の時の雨やどりの様だ」と詠んだ様に、本当につかの間のことよ。まことに無常だ・・・ 句は、宗祇(15世紀の連歌師)の句「世にふるも更に時雨のやどり哉」へのオマージュ(敬意を示した作品)です。宗祇の人生は諸国へ旅に明け...more

2023年04月08日
「幻住庵記」草稿断簡
「幻住庵記」草稿断簡 松尾芭蕉 筆 『おくのほそ道』の旅を終えた芭蕉は、元禄3年(1690)4月6日から7月23日までの間、近江国の国分山の幻住庵に滞在します。その幻住庵滞在中の俳文が幻住庵記で、本稿はその最初期の自筆草稿の冒頭部分。芭蕉自らが推敲を施した部分が確認できます。...more



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ボランティア活動について
平成28年から研修をはじめ、翌年4月から展示室での解説活動を開始しました。現在約20名のボランティアが活動しています。

